本館で

「美麗 院政期の絵画」展の後、奈良国立博物館本館に行きました。
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本館では、出山釈迦如来立像が今の私のツボでした。
苦行により肋骨が浮き出た身体。
歩く為に持っている杖が本当に細くて
苦行の日々から山を出てこられたご心境を感じさせられるように思いました。

「過去・現在・未来のどんな沙門やバラモンが、
どのような激しい苦痛をうけようとも、
私のうけた苦痛が最高であってこれ以上のものはない。
だが、この激しい苦行によっても、私は最高の智に到達することはできない。
さとりにいたる別の道があるのであろう。」
苦行林から出られた時の言葉です。
博物館の話とは離れますが
この言葉の後にガンダーラ地方出土の苦行釈迦像を拝見するとなお重さを感じます。
博物館の像とガンダーラ地方の像とは見比べると違うもののように感じますが、
その像から主に一番強く伝わってくる込められた部分の違いであって
どちらの像ともに惹かれるものがあります。

見る所が多くて閉館時間になってしまいました。

もう夕暮れになっているのにまだ鹿はゆったりしていました。
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あちらこちら自由に鹿が歩いている姿の中で過ごすと
何だかゆったりしたときを過ごせた気分になりました。


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by sahomasa | 2007-10-03 13:39 | 拝観感想